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【小説】ウィメンズマラソン/坂井希久子

先日放送された「石橋貴明のスポーツ伝説 光と影」を観た。
オリンピック出場という日の丸日本を背負ったことで、
人生を翻弄された3人の女性アスリートについて語られた
番組である。

私たちはオリンピックに出場する選手たちに、
選手が背負っているその重責と比較して、
気軽に大きな期待を寄せたり、
この競技で勝つのは難しいかもしれないけれど、
やはり国を代表する選手に「がんばれ」と声をかけずには
いられないものである。
それをバネにがんばって、競技を楽しめる選手もいれば、
重責に耐えられない選手もいる。
やはりこのような大舞台では、精神的にタフで、
どこか図太い神経を持っていることも必要なのであろう。

この番組をみて、少し前に読んだ
坂井希久子さん著書の「ウィメンズマラソン」を思い出した。
オリンピック出場が決定した女性マラソンランナーの
挫折と再生を描いた物語である。
時折、この小説のレビューで、主人公の性格を
否定するものも見られるが、
小説の主人公は何も清廉潔白、清廉恪勤でなくても良い。
なくても良いのだが、案外そういう主人公の方が
読み手をひきつけやすいのか、清廉な主人公が実に多い。
しかし、人はもっと汚いし、ずるい生き物のである。
だからこういう主人公もいてもいいのではないか。
自分が! という強い気持ちをもっているからこそ、
アスリートとして続けていけるのかも知れない。
私はむしろ愛着をもってこの主人公を見守ることができた。

また、この本は女子マラソンランナーの物語であるが、
マラソンのことは知らなくても十分楽しめる。
知っている人は女子マラソンの現状、実情を
知ることもできるだろう。
伏線は途中ですぐにわかってしまうだろうが、
それでも笑えて、泣ける素晴らしい小説だった。

「石橋貴明のスポーツ伝説 光と影」で取り上げられた
女子マラソンの小鴨由水さんは非常にやさしい人間で、
もっと強くて、人を押しのけるような図太さがあったら、
また違った人生を歩んだのかも知れない。
オリンピックで惨敗し、世間からのバッシングを受けて、
その後壮絶な人生を歩んだが、現在は2人の子どもを育てながら
(旦那さんとは死去)保険営業の仕事をしているようだ。
インタビューに答える今の彼女の笑顔が素敵で(とても”イイ顔”)、
思わず涙腺がゆるんだ。

この小説や番組によって、オリンピックで戦っている選手は、
ただその競技をする人物ではなく、1人1人には大切な人生が
あるのだということを(それは当たり前のことだが、
その当たり前のことを忘れてしまいがちだから)想って、
彼、彼女たち選手を応援しないといけないと思えた。

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